単語力の重要性

英語学習の柱は以下の4つといえます。

  • 単語覚え
  • 熟語覚え
  • 文法理解
  • 長文音読

ということは英語学習において単語の占める割合は4分の1程度なのでしょうか?いやいや、実質単語の重要性とそれにかけるべき労力(時間)は英語学習全部の半分以上にも及ぶのではないかと思えます。時折、大手予備校講師が「単語を覚える必要はない、推測できる」と言うのを耳にすることがあります。正直…噴飯ものです。一つの長文、例えばセンター試験の最後の長文で、知らない単語が5つあるならその長文の理解度は80%程度に落ちてしまうのではないでしょうか。もし10個知らない単語があれば60%程度、15個もあれば30%以下、別な言葉で言うとちんぷんかんぷんになってしまうのではないでしょうか。そして皆さん経験済みだと思いますが推測しながらでは読解や問題を解くのに恐ろしく時間がかかってしまいます。「推測でわかる」レベルは英検準1級程度(7000語程度)の既知の単語や接頭辞・接尾語の知識があってはじめて言えることなのです。

ではどうすればいいのか?簡単です。あらかじめ単語を知っていればいいのです。現実問題、GMARCH以上の大学に合格したいならキクタンでいえばAdvanced(6000語以上)の単語力がなければ到底歯が立ちません。

単語の覚え方

では単語の覚え方ですが、根本としてはどんな手段を使おうが覚えればいいのです。そして覚えた者勝ちです。ただし自分のスタイル(単語習得法)を見つけるのは簡単ではありません。自分を見つける系っていつでも簡単ではないですね。だからわたしはこの恐らく一番簡単で汎用な、短期記憶を長期記憶に変えていく方法をお勧めしています。何かというと「繰り返し」です。根性でひたすら書いて覚えるのではありませんよ。単語とずっと見つめ合って念を込めるわけでもありません。聞き流して潜在記憶に染み込ませる疑似科学(pseudo science)でもありません。単純にテストを繰り返すのです。短い期間頭に残る単語の記憶をテストを繰り返すことで長期記憶に変えていくのです。先験塾のキクタンテスト・1枚48単語を使って覚え方を箇条書きにしておきますね。

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第1日目:1~2時間程度
  1. 8語程度の少量の単語をまとめて覚えテストする。
  2. 間違ったら間違ったものだけを練習する。(決めた数練習をする必要はない)
  3. 8語の2セットをクリアしたら16語の縦一列をテストする。
  4. 間違いが2,3語なら練習して次の列の8語に移る。
  5. それら3列分をクリアしたら、まるまる1枚のプリント(48語)をテストする。
  6. 間違ったら間違ったものだけを練習する。
  7. 全部の間違いが5語以内になるようテストを繰り返す。
第2~5日目:1時間程度(最低でも3日間は下記を繰返しをしてくだい)
  1. 1日目のプリント1枚テストをする。(復習してからでもいいがざっと見直す程度)
  2. 間違ったものだけを練習。
  3. 全部の間違いが5語以内になるようテストを繰り返す。

上記を自分で3日・4日・5日程度のどの間隔で行うかを決め、繰り返すのです。1枚のプリントをクリアしたら次のプリントにかかりましょう。1枚のプリントを覚えるのはできる限り最初の1日目にしてしまいましょう。そうすれば2日目、3日目…はまるまる1枚分の繰り返しテストができることになるのです。例えば初日は16語だけにしようと考えたなら、次の日は16語の復習しかできないことになります。初日に48語覚えれば次の日には48語の復習ができるのです。忘れるのを恐れないでください。この覚え方のポイントは繰り返すことにあるのです。そしてテストで単語を思い出しながら書くことも重要な練習になるのです。下記にこの覚え方のコツを書いておきます。

コツ
  • 忘れることを恐れない!後でまとめて1枚テストをするのだから細かく区切って覚えていくときにあの単語は?と振り返る必要はない。
  • 覚えるときは集中力!片手間に暗記…というのやってみれば分かりますが間違った方法です。
  • ロボットになりきる!機械的に覚えればいいのです。作業として覚えましょう。
  • 習慣にしましょう!あれ、今日は単語テストやってないぞ…と不安になれば、それが単語習得の兆しです。

先験塾のシステマティックな方法

先験塾ではキクタンBasic、Advanced、Superの3冊の単語集を使います。それらの全テスト(日本語⇒英語・英語⇒日本語・ランダム英語⇒日本語)が先験塾プリント配布所より自由にダウンロードしプリントアウトできるようになっています。またiPadやタブレット、スマートフォンよりPDFファイルとして自由に閲覧できます。手元にプリントがなくともスマートフォンやタブレットでワン・クリックで繰り返しテストができます。

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また熟語や動詞不規則変化、大切な形容詞・副詞など重要度・レベル別にカテゴライズされたテストが用意されています。サンプルとして熟語・ディスコースマーカー(論文読解の目印になる熟語)をご覧ください。

ディスコースマーカー

先験塾の熟語プリントの一番の特徴は同じ意味の熟語をまとめて載せてあることです。市販の熟語集にはまずこういったものはありません。箪笥でも脳の中の引き出しでも同じ種類のものは同じ場所に一緒にしまっておきたいものですよね。英語小論文で「いわば・言うなれば」と使いたいときも”i.e.” “that is to say” “as it were” “so to speak”と自由に使い分けられるのです。また長文で”so to speak”という言葉を見たときに他にもこんな言い方があったな、と同じ仲間の熟語を思い出すことで、単体で覚えるときにはない記憶の繰り返し効果が得られるのです。

熟語の知識も英語力には欠かせません。それがあるとないのとでは偏差値にすると軽く10は違います。覚えれば確実に伸びるのです。先験塾生はそうやって伸びています。ただし市販の熟語集ではそう簡単にはいきません。何の関連性もない熟語を1000個も…そう簡単には覚えられませんよね。その中にはこの私でさえ見たことがないような熟語が平気で混じっている。実際熟語は単語の数だけある。無数です。でも大学受験で必要になるのはいかに難関大学でも限られているのです。大切なもの大切でないもの、ちゃんと分類していなければなりません。先験塾熟語プリントは数にすると全部で10枚程度です。それで足りるのか?足りると思いますよ。わたしはそれでTOEIC900点以上を取っています。正直、覚えられるはずがない、無理な無駄な無責任な宿題を出されて涙目の高校生を見ていると可哀想に思うことが多々あります。

プリントアウトしお使い下さい。
キクタン・熟語用学習記録

 

当塾で使用する単語集

キクタン(アルク学参シリーズ)

Basic
改訂版キクタンBasic4000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
Advanced
改訂版キクタンAdvanced6000 (アルク学参シリーズ)
Super
改訂版キクタンSuper12000 (アルク学参シリーズ)


キクタンリーディング(アルク学参シリーズ)

Basic
キクタンリーディングBasic4000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
Advanced
キクタンリーディングAdvanced6000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
Super
キクタンリーディングSuper12000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)